ヤドリギの花

院長の大自然レポート

皆さん、ヤドリギはご存じですよね。樹木に寄生する常緑植物ですが、木なのか草なのかと調べると常緑の低木とありました。やはり樹木なのですね。

主に広葉樹の高い枝に寄生し、冬でも緑を保ち、丸い樹形で、冬はよく目立ちます。そのヤドリギは2月から3月に花を咲かせるそうですが、高いところにあるので、自分では見たことがありませんでした。

 日曜日、久し振りで赤倉から岩木山を登りました。午後、強い風が吹き出し、膝の調子も悪く、頂までは行かず、途中で引き返してきました。今年はまだ雪が深く、中腹ではまだかなりの積雪でした。おかげで普段は高いところにあって見えないヤドリギを間近で観察できました。

 それは黄色の小さな花でした。晩秋に白から淡い黄色の実を付けるそうです。その実をキレンジャク、ヒレンジャクという冬鳥が好んで食べ、糞をします。その糞に消化されずに残ったヤドリギの種は粘液に包まれ、他の木の枝に付着します。そこから寄生樹木に深く根を張り、芽を出し、花を咲かせます。そうやって生息閾を広げて行くのです。キレンジャクは尾の先が黄色、ヒレンジャクは尾の先が赤色で、体長20cmほどの美しい鳥です。ヒリヒリと鳴きます。(そう言えば今年は見なかったな〜)

 ヤドリギは幸運をもたらす神聖な木と考えられていたそうです。樹木の高い枝にあり、神が宿る木・・・でヤドリギなのだとか。昔の人は寄生とは思わず、神が宿ったと考えたのですね。

ヤドリギの下でキスをするとその愛は永遠に守られるという話しもありますよ。

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