兄弟げんかの仲裁方法

講演・学会・検診

 GWの初日、学習センターでCAPの講演会がありました。CAPとはChild Assault Preventionの略で、そのHPにはCAPとは子ども達がいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムとあります。1978年にアメリカで起きたあるレイプ事件がきっかけになって、CAPのプログラムの原型が作られたそうです。講演会はそれを日本に広めた森田ゆり先生のお話しでした。今日はそこで学んだ直ぐに役立ちそうな情報を紹介します。

 それは兄弟げんかの仲裁方法。よくある親の対応は「どっちが先に手を出したの?」と犯人捜しし、先に手を出した方に謝らせたりすることです。しかしそれでは子どもの気持ちは修まらず、本当の解決にはなりません。そんな時はまず最初に、「○○ちゃんはどんな気持ちなの?」と聞きます。そして相手にそのまま「○○ちゃんはこれこれの気持ちなんだってよ」と伝えます。そして次に「何を言いたいの?」と聞きます。そしてそのまま「○○ちゃんはこう言いたいんだってよ」と伝えます。最後に「どうして欲しいの?」と尋ね、それをそのまま同じように「○○ちゃんはこれこれして欲しいんだってよ」と伝えます。
それぞれに気持ちを聞いてあげて、どう言いたいのか、何をして欲しいのかを言葉で伝え合う(代弁してあげる)ことで二人とも気持ちが楽になり自然に喧嘩は収まります。この方法は兄弟げんかだけでなく、いろいろ他に応用できそうですね。

 ところでその講演会で森田先生が「虐待の世代間連鎖」はないと言い切っていました。そのフレーズは今では誰もが知っています。しかし被虐待者が自分の子を虐待するのは33%にすぎず、それでは世代間連鎖があるとは言えないと。僕はそれは少し違うと思いました。なぜなら虐待を受けていない人が自分の子どもを虐待する率はそれより遙かに少ないでしょうから。むしろ33%を多いと思うべきです。しかし被虐待者がその「虐待の世代間連鎖」という言葉に囚われ家庭を持てない人がいる、言葉の呪縛ということに気付かされました。心のケアと同時にその呪縛を解いてあげることも必要なのでしょうね。

写真は百沢スキー場の一本桜。あいにくカメラを持って行かず、スマホで撮りました。最近のスマホはよく撮れますね。

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