バードウォッチング:北帰行

院長の大自然レポート

毎年春分の頃に、砂沢ため池に集まるガンやカモを見に出掛けています。先週はまだ池の半分以上が氷に覆われていたようですが、この1週間の暖かさで池全面が解氷したようです。池にはおびただしい数のガンやハクチョウ、カモ達が集まっていました。朝の7時頃になるとハクチョウやガンは田んぼへエサを食べるために飛び立ちます。それに連れてカモも一斉に飛び立つのは壮観でした。

 カモはほとんどがオナガガモとヒドリガモ。野鳥の会の人達は沢山のカモの中に紛れ込む希少種を捜すと言っていました。一通り観察するのに2時間は掛かると言っていましたが、それはそうでしょう、あんなに沢山いるのですから。去年は僕もトモエガモを見付けましたが、今年はあまりに沢山のカモで、諦めました。

 砂沢ため池の後、十三湖まで足を伸ばし、北へ帰る途中の水鳥たちを見て回りました。津軽半島の湖沼群ではカンムリカイツブリがつがいで巣作りの準備を始めているようでした。しかし例年ですと、岩木川が十三湖に注ぐ河口に干潟が広がり、そこにシギやチドリが集まるのですが、残念ながら今年は水かさが多いのか、干潟がありませんでした。それでも十三湖の近くの明神沼にヨシガモを見付け、そのビロードの様な美しい姿に魅せられていました。

写真はオナガガモです。胸から側頭部に伸びる白線が特徴的です。

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