今年の3月11日、僕は久し振りで八甲田を登っていました。山を登るのは昨年秋以来ですから4ヶ月半ぶりです。既に樹氷は消え、日差しもあってか寒さに厳しさはなく、薄手の手袋一枚でも平気。春の間近なのを感じさせました。雪山にしては登山客も多く、年配の方も何人か登っていました。もっともこの季節、天候が崩れるとあっという間に真冬に逆戻りしますから、登山にはそれなりの装備は必要です。山頂から滑ろうと、いつものようにボードを担ぎ上げました。しかし残念ながら一面にクラスト(表面が硬くなること)し、しかも風で斜面は波打ち、とても滑るどころではなくずっと横滑りで降りてきました。何とか滑ろうとすると途端に転んでしこたま腰を強打し、ヘルニアの再発を心配していました。
山から降りるとテレビでは7年前の災害の特番がずっと放送されていました。自分もあの日のことは忘れることができません。自分が医療支援に行った大槌町のことがいつも気になっていて、その後も何度が訪れています。最後に行ったのは2年前、復興までの道のりはまだまだ遠いと感じました。今年も行ってみようと考えています。