家康の教え

院長のつれづれ

海の日の連休を利用して奥さんと日光東照宮を参拝してきました。残念ながら陽明門は「平成の大修理」中で見学することは叶いませんでしたし、“見ざる言わざる聞かざる”の「三猿」や「眠り猫」も修復作業中で、代わりにレプリカが飾ってありました。しかしレプリカといっても実に精巧に出来ていて本物と同じに見えましたし、塗り替え中の陽明門も興味深かったです。社殿も実に見事で、周囲の杉の大木の森の雰囲気とも相まって、神社全体が荘厳な雰囲気に包まれていました。

 さて今週のタイトル、家康の教えとは資料館に掲示してあった立て看板に書かれていた言葉です。感銘を受けたので一つ、二つ紹介します。
「人の一生は重き荷を負て 遠き道を行くが如し 急ぐべからず」
「不自由を 常と思えば 不足なし」

日本史を選択せず、NHKの大河ドラマも観ない僕には、家康がどのような人物か知識はありません。しかし徳川幕府、江戸を作り上げた武将ですから、相当に才長けた人物だったのでしょう。人望も厚かったはずです。その教えも含蓄あるものばかりで感心しました。「及ばざるは 過ぎたるに 勝れり」というのもありますが、東照宮の建築物はその教えとは真逆に思えました。ただ、東照宮を今のような荘厳な社殿に改築したのは三代目の家光だそうですから、家康は豪華な東照宮は知らないはずです。知ったら家康はどう思ったでしょうね。

 写真は泊まった中禅寺湖畔のホテルから見た男体山の山肌と戦場ヶ原で出会った授乳中の鹿です。

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