今年は月に最低2回は山を登ろうと決めていました。山の体力を付けるには山を登るのが一番です。という訳で先週は八甲田、今週は岩木山へと向かいました。今回、登ったのは僕が好きな赤倉コース。このルートはこれまでも何度か「院長のひとこと」で紹介しています。登山道に沿って点々と石仏(観音像)が祭られている山岳信仰の道です。自分も鳥居でお辞儀してから登り始めました。登り口にある石仏が一番で、8合目に三十三番の大きな聖観音像があります。
このコースを函館のA先生に紹介したところ、昨年秋に一人で登られたそうです。後日、その時の山行を報告してくれたのですが、三十三番の聖観音の足下に母子像があったと教えてくれました。これまで何度もこのコースを登っていますが、その母子像には気付きませんでした。それを自分の目で確認するのも今回の登山の目的の一つでした。聖観音に合掌し、足下をみると確かに赤子を抱く、母親?あるいは観音様?がいました。この像が祭られたのには一体どんな物語があったでしょう。母親の像の表情が印象的でした。僕には悲しそうに遠くを見詰めているように見えましたが、皆さんにはどう見えますか?きっと観る人によって違うと思います。
昨年秋にA先生が登ったとき「観音様が紅葉した枝をお持ちでした」と写真を送ってくれました。2019年10月の記事をご覧ください。今回、同じ観音様は花束をお持ちでした。
33体あるはずの石仏は、残念ですが風化が進み、欠番や倒れている観音様もいらっしゃいます。登山道はよく整備されています。観音様を修復するのは大変でしょうが、いつの日にかと期待しています。それぞれの観音様がそれぞれのお顔をされていて、登りながらいつもその表情に癒やされていました。