思い込み

院長のつれづれ

 世の中には思い込みから間違いをしてしまうことは良くあることで、自分の高血圧もてっきり本態性と思い込んでいました。自分の両親も血圧が高かったからです。本態性高血圧とはこれといって原因が見当たらず、血圧が高くなってしまうものを言います。これに対し、二次性高血圧とはホルモンの異常や腎臓の病気で血圧が高くなるものを言います。
 しばらく前から血圧の薬を飲んでいたのですが、最近コントロールが悪くなり、今年の4月に当院の下に開業された「ひろさき糖尿病クリニック」の長谷川先生に相談しました。血液検査とCTを検査した結果、自分の高血圧は本態性高血圧ではなく二次性、つまり別の病気が潜んでいて血圧が高かったことが判明しました。副腎に問題が見つかったのです。
原発性アルドステロン症、それが病名です。動脈硬化が進行する前に、腎機能が悪くなる前に、もう少し早くに受診していればという思いはありますが、まあ今から治療すれば少なくとも今以上は悪くならないだろうと期待しています。
 車の事故にしても、一般診療での誤診にしても、全ては思い込みから引き起こされる過ちと反省した次第でした。

 メルマガには手術になるかも知れないと書きましたが、大学病院で精密検査を受けた結果、残念ながら手術適応無し。内服薬での治療になります。しかし今は良い薬もあるので大丈夫。そんな訳で突然の休診や手術での長期休診はなくなりました。
まあそれも良いかな。
なるようにしかならないものです。

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