ついにアメリカまで非常事態宣言を出してしまいました。必要な対策を取ることは重要ですが、どうも過剰反応しているように自分には思えます。
目に見えない、分からないから不安になるのでしょうか。
少しでも冷静になるためには正しい知識を得る必要があります。
既に皆さんもご存じのことと思いますが、これまでに分かってきたことを整理してみました。
1)感染経路と感染予防
感染経路は接触感染+飛沫感性
思いのほか接触感染が強い。
汚染した手で鼻や目を触ってしまい感染する。
感染防止には手洗いが重要。
健康な人のマスクの効果は限定的。(町中を歩くだけではマスクは不要)
風邪を引いている人は周りに広げないためにマスクは必要。
病院などで対面して患者を診る時はマスクは必要。しかしやはり予防効果は限
定的。
人から人への感染力は強くないが、密閉された空間で感染が広がるクラスター
対策は必要。
2)症状
ごく普通の風邪症状で始まり、不顕性感染も多い。
多く(8割)は軽症ですむ。
高血圧や糖尿病など基礎疾患のある高齢者が重症化しやすい。
新型コロナウイルスは肺への侵襲が強い。
しかし肺炎になっても軽症から重症までいろいろ
子どもは感染しにくく(これは疑問)、ほとんど重症化しない。
3)診断
今の所、確定診断はPCRだが必ずしも感度は高くなく、疑陰性がある。
もし迅速試験が出来て一般の医療機関で新型コロナの検査が出来るように
なっても治療薬のない現時点においては、不安だからと受診して検査する
意味はない。
他国では医療機関に患者が殺到し、逆にそれが流行を拡大してしまった可
能性が高い。
3)治療
今の所、有効な治療薬はない。
重症化しても人工呼吸器や人工心肺装置(ECMO)で助かる例も多い。
多くは対症療法で自らの免疫力で治る。
軽症患者は対症療法、自宅安静で充分。
しかし呼吸困難などの重症化の兆しがあれば直ぐに受診する必要がある。
案の定、封じ込めは無理のようです。
ワクチンの開発には少なくとも半年は掛かります。それまでは爆発的な流行とならないような取り組みが必要でしょう。
最も大切なことは医療崩壊を防ぐことであり、そのためには各人が冷静に対応することが大切です。