有効な少子化対策とは?

その他のつれづれ

 昨日の夜、保健センターの会議室で児童・生徒心電図検診一次判定会の資料で、過去の児童・生徒数の報告がありました。それによると平成18年の弘前市の小学1年生の数は1533人、中学1年生は1700人。今年の小学1年生は1193人。中学1年生は1418年。平成18年の中学1年生は平成12年の小学1年生です。平成12年というと平成17年の市町村合併の前、僕が開業した年です。その頃から比べると今の子どもの数は3分の2。どんどん少なくなってきています。国は少子化対策として子ども手当てや保育園の増設、子どもの医療費の無料化など様々な対策を取っています。しかしその政策は不十分で一向に少子化の流れが止まる気配がありません。僕にはそれらの政策は少しピントがずれているように思えるのです。果たして保育園を増設して少子化の流れがとどまるでしょうか。子どもを作らないのは金銭的な理由が一番でしょうか。もちろん貧困は大きな問題の一つかも知れませんが、少子化の根本的な原因は別にあるように思います。
 今朝のニュースで若者への意識調査によると、日本は先進諸国の中で最も若者の自信や幸福感が低かったそうです。自己肯定感や自尊感情の基礎になるのは乳幼児期の愛着形成にあります。自分自身が幸せな楽しい子ども時代を送ったという思いがない若者が、次の世代を担う子ども達を作ろうという意識が低くなるのは当然ではないでしょうか。今の赤ちゃんがあまえで満たされた幸せな子ども時代を過ごして初めて、将来その子ども達が大人になって次の世代を作ろうという気持ちになるのではないかと考えます。少子化対策の根本は今の子育ての質を考えなければならないと思うのです。

 今週の写真は5年前に行ったマッターホルン。この写真は一緒に行った友人のHが撮ったものです。同じアングルで自分のは子どもを入れずに撮った写真でした。そんな訳で今週は友人Hの写真を採用。もちろん・・・無断です (^_-)-☆

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