流星ワゴン、最終回

院長のつれづれ

 少し前にこのブログで流星ワゴンのことを取り上げました。先の日曜夜、その最終回でした。主人公の父親は幽霊の親子の運転するワゴン車に乗って過去へタイムスリップし、子どもや妻との関係をやり直そうとするのですが、過去は何も変わらない。しかしその過去への旅の過程で自分自身が変わっていく。そして最後はハッピーエンド。過去は変えられないが、現在の自分が変わると未来が変わる、変えられる。それがワゴン車の本当の意味だったという結末でした。子どもを変えようとしても何も変わらないが、自分が変わると子どもも妻も変わる。それこそ心の響き合い、間主観性の世界ということでしょうか。
 しかし人は関係性の問題をとかく相手の所為にしたがるものです。先ずは自らを振り返り、自分自身を変えることが大切なのでしょうが、そう簡単ではありません。外来で子どもを診察する時も同じ。瞬時に内省し、軌道修正出来ればきっと相手との関係性もよくなる(治療方針についてお互いに納得できる)と思うのですが、いつも後から後悔することばかり。この年になってもまだまだ未熟です。

filed under: