親であれば誰しも自分の子どもが完璧に育って欲しいと望むものでしょう。頭の形にしても丸く格好の良い頭になって欲しいと願う方も少なくないのではないでしょうか。健診で頭の形を心配されるお母さんは少なくありません。かくいう我が家も長男が生まれたときはドーナツ枕を買いました。しかしそれが使い良かったとはあまり思えず、2番目の子の時には使いませんでした。
なぜ頭の形がゆがむのか。
当然、赤ちゃんはお母さんの方を向きたがります。何時もお母さんと同じ位置関係で寝ていると、赤ちゃんの頭の骨はまだ柔らかいので下になった方が次第に平に潰れてゆきます。一度、そうなるとますます向き癖が強くなって頭は変形して行きます。ですので、寝る位置を固定しない方が良いのですが、さて、頭の形が変形してしまった赤ちゃんへの対策は?
僕はまず「お母さんと赤ちゃんの寝る位置を変えること。お母さんや明るい方を向き癖と反対の方にして、そして頭だけでなく体全体をバスタオルなどで反対方向に傾けること」とお話しします。「しかし月齢が進んで赤ちゃんも活発になってくると、それもなかなか上手く行かないかも知れませんね。でも首が据わって自分で自由に頭を動かせるようになると、頭の形は自然に目立たないくらいに治って行きますよ。多少、頭が変形していても脳には影響しませんよ」ともお話しします。
頭の形も色々、目や耳の形も色々。「みんなちがって、みんないい」ですよね。
写真は北アルプス、北ノ俣岳です。