盛岡で開催された今年の東北小児喘息アレルギー研究会、特別講演は食物アレルギーの治療で著明なあいち小児医療センターのI先生でした。講演のタイトルは「食物アレルギーの食事指導と社会的対応」
食物アレルギーの治療の要点をひと言で言うと「正しい診断に基づく、必要最小限の除去」につきます。これはどの本にも書いてあることです。しかしそれがなかなか難しい。世の中にはいい加減な診断と、思い込みでの過剰な食物除去がはびこっています。その原因は不安と不勉強とでしょう。しかしそう言う僕自身も誤った診断と過剰な指導をしているかも知れません。
I先生は講演で食物アレルギーの食事指導のポイントは
① 不必要な制限をしない
② 必要なときは確実に除去する
③ 食べられるものを見つける
④ 食べられる範囲で積極的に食べる
と話しておられました。
こう羅列すると一見簡単なように思えますが、実はそんなに簡単なことではありません。しかしその方法論も確実に進歩しています。自分がこれまでやってきた食事指導も根本から見直す必要がありそうです。
今回の研究会にはスタッフも4人参加しました。日進月歩。常に勉強して遅れないようにしなくてはとスタッフと話し合っていました。
写真は森田村の菜の花畑。5年前に撮った写真です。この方角からの岩木山は鋭く天を突いています。今年は忙しくて菜の花を見に行けなかったなあ。