DVと侵略戦争

その他のつれづれ

先日、Zoomでの乳幼児精神保健学会の幹事会でプーチンの話題が出ていました。それはどのようにして彼のような人間が出来上がったのだろうという疑問でした。ロシアの行動やウクライナ侵略への正当化はDVをする男性(時に女性)のそれに似ています。つまり力の強い者が力の弱い者を力でねじ伏せ、その理由を相手が悪いからだと責任を転嫁します。ロシアもウクライナに原因があると無理矢理侵略行為を正当化しています。自分にはプーチンもDVを行う男性と同じに思えますが、最悪なことにプーチンは強大な力を持っています。テレビに映る彼の表情は既に人のものではありません。鬼の様な形相で、何かにとりつかれているようで、少し病的です。

プーチンのことをネットで少し調べてみました。その過去は隠されていることも多いようですが、決して裕福な家庭の出ではなく、相当の逆境の中で育ったようです。彼が柔道家であることはよく知られていますが、鍛え上げられた肉体を誇示するかのように裸で乗馬する写真がありました。自己顕示欲が強いのでしょう。おそらくは母親との愛着形成は不安定で、他者を信じる心が育っていないのでないでしょうか。
KGBのスパイとしてドイツで活動し、丁度ベルリンの壁の崩壊を自身の眼で見ていたようです。おそらく自分の信じる国家が崩れ、自分の心のベースが崩壊するように思ったかも知れません。そんな彼は自分を守ることに固執しているはずです。他者を受け入れることなど出来ないのでしょう。彼の心には慈悲とか寛容などという言葉は存在しなそうです。

社会からDVや虐待をなくすことは容易ではありません。加害者を厳罰に処しても解決にはなりません。子どもを児相に保護しても、家庭に返した後、悲惨なことになるケースがよく報道されています。それは彼ら自身が辛い過去を背負っているからです。子どもの顔を見ると自分の辛い過去が想起され、自分がされたのと同じことをしてしまうのです。罰だけではなく、加害者自身への心理的なケアが必要なのです。そして社会から虐待をなくすには、虐待を起こす前に予防することが必要で、子どもの心が傷付くのを予防することが必要と考えています。

さて、プーチンの心の傷を癒やすことは可能なのでしょうか。
それは多分・・・不可能でしょう。

できることは第2のプーチンを作らないことです。

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