久し振りの休日の好天に、花を愛でに八甲田へと出掛けました。酸ヶ湯を登って直ぐの登山道はまだ雪に覆われていましたが、毛無岱の湿原や稜線は雪が溶け、一斉に高山植物が花を咲かせ始めていました。
この季節の山が好きです。雪は硬く締まって歩きやすく、道から外れて、自由に歩くことが出来ます。ただ全面が雪に覆われている訳ではないので、雪が消えたところは登山道から外れると藪漕ぎを強いられます。なので、基本は登山道を外さないように歩きます。と言っても何処が登山道か分からないので、地図やコンパス、今はGPSを頼りに歩きます。
雪が溶けたばかりの毛無岱の湿原では、ミズバショウとショウジョウバカマが咲き始めていました。稜線に上がると、ミネズオウやコメバツガザクラ、ミヤマキンバイが可憐な花を咲かせていました。
写真上はミネザクラ。背景はロープウェイの側の田茂萢岳です。



上の3枚。上がミヤマキンバイ、中と下がコメバツガザクラ。コメバツガザクラにガク片の青白いものとピンクがかったものの2種類あります。どのような理由で違うのか誰か教えてくれませんか?
今回の参考で、違和感を覚えたのはこの好天にも拘わらず、登山客がほとんどいなかったことです。熊の所為でしょうか。たまにすれ違う登山客は全て県外客。単独で熊よけの鈴を付けていません。怖くないのでしょうか。それとも熊がいることを知らないのか。かたや僕はと言うと、鈴を2個も付け、腰には熊スプレー。自分の登山技術で遭難することは無いと思っていますが、自分の力量以外のところで遭難するのはごめんです。正直、熊を怖いと思っています。そんな訳で最近はなかなか山へ足が向きません。単独で行くのは止めて、山へ行くときはいつも安齋先生を誘っています。
前は山を一人で静かに歩くのが好きだったのですが・・・。
雪形が面白い! 写真上の左に注目!

何処かで見たことのありそうなニワトリのキャラクターに見えませんか?
安齋先生から貸してもらって、今、読んでいる本のタイトルが「熊に会ったらどうするかー熊を怖いという言葉が怖いー」。北海道の猟師“アイヌ民族最後の狩人”が書いた本です。しかしこの本が書かれたのは随分前ですし、ヒグマとツキノワグマでも違う。昔の熊と今の熊は違うのではないかとも思います。彼らがヒトを獲物だと思っているとしたら怖いことです。スプレーだけでなく、サバイバルナイフも持って行こうかなんて考えていました。
(いつも持って行くナイフは5cmほどの小さなナイフ。基本、武器は嫌いです)