最後の卒業式

院長のつれづれ

 先週の金曜日、クリニックを休診にして、息子の大学の卒業式に参列してきました。子ども達の卒業式には確か1回だけ出た記憶があります。小学校の卒業式だったと思います。仕事を休めず、ほとんど出たことはなかったのでした。昨年娘が大学を卒業し、今年の息子の卒業式でこれが最後と出席することにしたのでした。我が家の子ども達は二人とも初め北海道に行くことを嫌がっていました。ですが6年間を過ごした札幌をすっかり気に入ったようで、結局二人ともそこに就職することになりました。僕自身、小学校6年から中学、高校を過ごした北海道を故郷のように思っていますから、子ども達も同じ土地を生きたことに、そしてこの先もそこで生きて行くことには感慨深いものがあります。

 謝恩会にも出てきました。もちろん謝恩会の主役は先生方ですから、父兄は隅っこでオブザーバーとしての参加です。ホテルでの謝恩会は華やかでお料理も美味しく素晴らしいものでした。そして自分自身の大学の卒業式、謝恩会のことを思い出していました。実は僕は謝恩会をボイコットしたのです。やはり会場は市内のホテルだったのですが、「お金のない学生がなにも高いお金を出してホテルでやることはない、生協でやれば良い」と主張したのです。しかし当然、誰にも聞き入れられず、賛同してくれた友人と二人だけでお祝いしたのでした。今から思えば世間知らずでしたが、今でも間違っていたとは思っていません。虚勢を張ることなく、分相応に、あるがままに生きて行けば良いと思っています。

暖冬少雪とは言え、そこは北海道です。北の大地はまだ一面雪に覆われていました。

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