流星ワゴン、その間主観性の世界

院長のつれづれ

 以前、このブログでも取り上げた“とんび”と同じ作者、重松清さんの小説のドラマ化ということで日曜夜、その番組を観てみました。といっても後半の1時間弱ですが。今回も“とんび”の時と同じように父と子の関係性がテーマのドラマでした。ただ今回は孫も加わっての世代間伝達と、それに加えて間主観性(心の響き合い)の世界が繰り広げられるようです。
 主人公の父親は自分の父を嫌い、自分はああはなりなくないと子どもと関わっているつもりが、実際は嫌っていた父親と同じように自分の子どもの心を理解できておらず、家庭は壊れそうになる。しかし自分が子どもの頃の様々なエピソードは実は誤解で、父親は自分と一生懸命関わろうとしていた。それを知って、今度は自分の子どもと真剣に向き合って行く・・・何だかこんがらがってきますが、大雑把に言えばそんなところでしょうか。まあそれはともかく、大人が変わると子どもが変わる、それこそ間主観性(心の響き合い)の世界なのです。

 ドラマを見ながら作者の重松さんと父親との関係ってどんなだったのだろうと興味が沸きました。岡田尊司先生という精神科医が「母という病」という本を書いています。様々な精神病理を抱えた大人の根源には母親との関係性の問題があるということを様々な事例を上げて書かれていますが、同じ先生が「父という病」という本も書かれています。買うだけ買って、読まずに机の上に積んでありました。今度、読んでみようと思っています。

 本当は今週、「院長の大自然レポート」を載せようと思っていました。しかし日曜日、吹雪で酸ヶ湯へ行くまでが大変でした。酸ヶ湯の駐車場も除雪されておらず、めげて蕎麦も食わずUターンして帰ってしまいました。次の日曜日は半日ドックの予定です。当分、山へ行けそうにありません。

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