ヒメボタル

院長のつれづれ

 1ヶ月ほど前から次子の出産のために娘が里帰りしています。3歳になったばかりの上の子は好奇心旺盛な子で、3歳児とはこれほどパワーに溢れているものかと日々驚かされます。
その孫息子にホタルを見せようと7月の下旬、湯段のミズバショウ沼公園に連れて行きました。次第に暗くなり、林の中に沢山のホタルが光り出しました。暗い中を歩いていると向こうからヘッドランプを灯した人が歩いて来ました。話しかけると生物学者だそうで、夜にしか活動しない蜘蛛を採取していたとのことでした。その方にホタルのことを色々と教えてもらいました。

 その時、林の中で光っていたのはヒメボタルという種類だそうです。ホタルというと清流をイメージし、てっきり水辺にいるものだと思っていましたが、ヒメボタルは水辺ではなくて、林の中にいるそうです。幼虫も水中ではなく陸生でカタツムリなどの陸貝を食べるのだそうです。幼虫が水の中で育つゲンジボタルやヘイケボタルの方がホタル全体からすれば希なのだとか。(へえ、そうなんだ)
ヒメボタルはゲンジボタルよりも歯切れ良く強く発光するのだそうで幻想的でした。

 ホタルは水辺の生き物と思っていましたが、そうでないとは驚きでした。ネットで調べてみると弘前にだんぶり池という池があって、ゲンジボタルが沢山いるとか。
久渡寺に向かう途中にホタル池と書かれた看板を見ました。
座頭石にもホタルが沢山いると言う話しも聞きましたし、自然豊かなこの津軽が好きです。

そう言えば高校の頃、自分は医学ではなく生物学を学ぼうと思っていました。色々あって今は小児科医ですが、今でも自然が好きです。
孫息子も昆虫が大好きです。

写真は鰺ヶ沢。随分と涼しい今年のお盆は海には入らず、砂浜で貝殻拾いをしていました。

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