八甲田レポート:小さな冒険

院長の大自然レポート

 

まだ雪が深く、藪を隠し、しかし雪は締まって、何処でも自由に歩けるこの季節の山が好きです。

午前中、zoomミーティングに参加した後、午後八甲田へと向かい、酸ヶ湯から登り始めました。酸ヶ湯を出て直ぐに一般ルートを外れ、山頂の方向へと登り始めました。トレースはなく、雪面に自分の足跡を残しながら登って行きました。しばらく登ると雪面に誰か登った足跡を見付けました。スキーで滑ったシュプールもあります。僕と同じように誰も歩いた痕のない、誰も滑った痕のない所が好きな人なのだろうと思いました。それは小さな冒険です。

子ども達は冒険が大好きです。大人から指示されるのではなく、自分にとって未知の場所への冒険が好きなのです。冒険へと駆りたてるのは好奇心です。好奇心は子どもの行動発達の原動力となります。ただ好奇心が働くためには心の土台が必要です。出発点となる安全基地がなければ不安で冒険へと出掛けることが出来ません。

子ども達が健やかに育つためには、親は子どもが冒険へと出掛けることの出来る、安全基地となる家庭を作ることが必要なのでしょう。

後ろを振り返り、写真の右が横岳、左が櫛ヶ峯です。GW中、天気が良ければ横岳から櫛へと歩いてみるつもりです。

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