マスクと自己肯定感と

その他のつれづれ

当院の感染症発生動向にも書きましたが、国は新型コロナウイルス感染予防対策の舵取りを緩い方向へと切り始めたようです。少し前の新聞記事に、保育園では2歳以上の未就学児のマスクを見直す方向で検討しているとありました。外国人観光客の入国制限も見直す方向で検討しているようです。既に諸外国では現在の新型コロナに重症度に合わせ、様々な制限を解除している国も多いようですから、感染予防対策の変更は遅ればせながらと言ったところでしょうか。実際、新型コロナに感染した子ども達を診療していて、その重症度と感染防止対策との間にギャップを感じていましたから、それらの見直しは歓迎するところです。

 

先週、読売新聞に顔パンツの記事が出ていました。マスクをすることに慣れた今の若者はむしろマスクを外すことに抵抗があり、素顔だと恥ずかしいと感じるとか。つまりマスクは下着のようなもので顔パンツだと。

 

コロナ以前からマスクを付けてくる子ども達がいます。思春期の子どもに多いようです。

何故でしょう。

彼らにとってマスクは外界から自分を守ってくれるシールドです。

マスクをすることでウイルスだけでなく、他者の圧力から自分を守ってくれるように感じるののでしょう。それは自己肯定感の低さの表れかもしれません。

加えて、最近よく言われる同調圧力や、教育の成果かな。最近はまだ3歳前後の幼児でも自分からマスクをすることを求めます。(それを見て、なんだか怖いと感じました。)

 

 

先日、自尊感情に潜在的自尊心と顕在的自尊心とがあると読みました。自尊感情についてもう一度深く勉強する必要がありそうです。

 

乳幼児の発達に及ぼすマスクの弊害が叫ばれています。保育園で保育士さんがマスクをしないと逆に赤ちゃんが怖がるとか・・・(・_・)

早くマスク無しの世の中に戻りたいものです。

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