マスクを外すことの不安と向き合う

院長のつれづれ

先週、東京で日本小児科学会に参加してきました。現地参加は久し振りです。会場は品川の大きなホテルでした。全国からおそらく2000人を超える規模で小児科医が集まりました。一つの部屋に数百人が入る大きな部屋もありましたが、みんなマスクをしています。マスクをしていないのはホテルにいた外国人だけ。これだけ人が集まれば誰か感染している人はいるよなと僕もマスクをしていました。

マスクの着用が個人の判断に任されるようになりました。しかし3年間のマスク生活にすっかり慣れ、人々はマスクをしていることの方が普通になってしまったようです。感染症のない火曜日の午後の外来で、子どもにマスクを外しても良いよと言っても外す子は少ないです。僕は最近は朝、空いているコンビニに入るときはわざとマスクをしないようにしています。しかし人混みに入る時はマスクをしています。沢山の人に囲まれる中でマスクを外すことに不安を感じる自分に気付きます。元々マスクが嫌いな僕でもそうなのですから、おそらくほとんどの人はマスク無しには不安を感じるのだと思います。

コロナ禍の3年間は人の心の深いところまで変えてしまったように思います。

元のマスク無しの生活に戻るにはもう暫く掛かりそうです。

選挙会場でマスクを外してもクレームを付けられませんでしたが、手の消毒を強要されました。これもどれほど意味があることなのだろうと考えていました。

filed under: