事故を防ぐには

その他のつれづれ

 大津市で直進車が右折車とぶつかって、園児の列に突っ込む痛ましい事故がありました。通行人が犠牲とならなくても右折車と直進車との事故は少なくないそうです。この事故は単なる不運でしょうか。ただの運転手の過失でしょうか。事故の原因には個人の過失によるものと交通システムに起因するものとがあると思います。個人の過失はある程度は発生してしまいます。いくら交通標語を作っても、いくらテレビで注意を促してもなくなりません。それは人間そのものの性とうものでしょう。交通システムに起因する事故であれば事故を減らせる可能性はありそうです。

 この事故の原因は運転手だけでなく、交差点のシステムそのものにも原因がありそうです。右折の矢印の信号が付いていない交差点では右折車は対向車が途切れる間を図って右折しなければなりません。右折信号の付いている交差点でもその時間は短く、皆焦って無理に右折しようとしています。
 3年前に学会でイギリスのエジンバラに行った時、郊外を車で走っているとよくラウンドアバウトというシステムの交差点がありました。去年、学会で旭川に行った時に同じようなラウンドアバウトがあって懐かしく思いました。これは信号機があって厳密なラウンドアバウトと言って良いかどうかよく分かりませんが、交差点の真ん中に大きなサークルがあり、車はそのサークルを回りながら自分の行きたい方向の道へと進みます。ですから直進車も必ずサークルを回って、直進方向の道へと進む訳です。これで交差点を通過する直進車のスピードは抑えられます。

 事故を減らすには個々人の注意は必要ですが、それだけでは事後は減りません。システムそのものの改革が必要と考えます。

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