八甲田レポート:夏

院長の大自然レポート

 去年に引き続き、今年も学会、研修会、セミナーといろいろあって、なかなか山へ行けていません。しかし先の日曜日、ようやく八甲田を登ってきました。毛無岱ではワタスゲはそろそろ終盤、代わってキンコウカが咲き始めていました。残念ですが、今年も毛無岱の春のお花畑を観ることは叶いませんでした。稜線ではオダマキはすでに姿を消し、ヨツバシオガマが盛りを迎え、イワブクロ咲き始めていました。
 今年の八甲田は、春の残雪は多かったのですが、6月の高温のためか仙人岱の雪解けはいつもより少し早いようです。上部の雪渓はすでにやせ細り、雪解けの後の湿原ではチングルマ、ミチノクコザクラ、ミヤマキンポウゲなど、春の花が遅い春を謳歌していました。この季節、八甲田を一回りすると、春の花から夏の花まで沢山の種類の花が楽しめます。目にする高山植物の数は今が一番多いかもしれません。

 荷物を出来るだけ軽くして、いつも登っているコースが今回3時間50分。ほんの数年前まで重い荷物を担いで同じコースを3時間半で登れたのに、体力を維持することさえ難しくなってきました。

写真左は毛無岱のワタスゲ、右は仙人岱のチングルマです。

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