耳管狭窄と飛行機

院長のつれづれ

 今年の夏期休暇、奥さんと二人で宮古島の海を楽しんできました。それはそれで良かったのですが、今日のタイトルの話し。出発の前の日からちょっと風邪を引いてしまったようで、喉が痛くなりました。不味いなと思いながらも飛行機に乗り込みました。案の定、飛行機が上昇すると、左の耳からピューという音が聞こえました。そうです。風邪で耳管閉塞を起こしていたのです。耳管とは中耳腔と後鼻腔を繋ぐ管です。中耳の気圧の調節を行っています。その音は耳管が閉塞していて、飛行機が上昇し気圧が下がった時に中耳の空気が耳管を通って抜けて行った音なのです。さて問題は飛行機が着陸に向けて高度を下げていったときです。機内の気圧は次第に上昇しますが、今度は中耳に簡単には空気が入りません。膨らんだ風船から空気は直ぐに抜けますが、しぼんだ風船に空気は入らないのです。そうすると鼓膜が陰圧で凹みます。その痛いことったらありません!!必死に耳抜きをしようと強く鼻をかみましたが狭くなった耳管からそうは簡単に、空気は入りません。しばらくう?っとうなっていました。飛行機を3本乗り継いで宮古島まで行きましたから、片道で3回痛い思いをしたのです。
 飛行機に乗った赤ちゃんが泣くのは大抵、着陸の時ですよね。きっと耳が痛いんだろうなと想像していましたが、こんなに痛いとは思っていませんでした。
皆さん、風邪の時、飛行機に乗るのは要注意ですよ。

写真は沖縄の海と朝日の写真です。海の写真は構図が今一ですが、空と海と砂が綺麗なので載せてみます。宮古島、東平安名崎で望む太平洋から昇る朝日です。

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