電子カルテ

クリニックエピソード

本や新聞もインターネットで読める時代です。どんどん紙媒体が減ってきています。医療業界もIT化が進み、診療報酬の請求もインターネット。レントゲン写真も今はフィルムでなく、スクリーンに描出されます。カルテも随分前から電子カルテ化が進んで来ましたが、当院では電子カルテだけは導入してきませんでした。その理由はまだまだ使い難そうだったのと、当院では一つのカルテに看護師と僕が情報を書き込んでいるので、待合室に持って行くことが出来なかったからです。iPadをカルテ代わりにするという提案もありましたが、まだまだ使える代物ではありませんでした。しかし自分の拙い字をスタッフが読み違え、指示を間違ってしまう事故が何件か続き、とうとう電子カルテを導入することにしたのです。ただ電子カルテとして使うのではなく、自分の指示(検査や処方)の部分だけを電子カルテを利用することにしました。つまり紙カルテと電子カルテの併用です。以前、オーダーリングシステムというのがありましたが、それと同じです。8月1日から開始しました。まだ時々戸惑うことはありますが、ほぼ順調に稼働しています。しかしまあそう遠くないうちに紙カルテは姿を消すでしょう。レコードやカセットテープがなくなったように。

 先日、弟が大学の教授に選ばれました。そのお祝いに万年筆を贈りました。彼からのリクエストでした。教授という職種は何かと直筆でサインすることが多い職種なのだそうです。手紙も本来なら直筆で書くべきだともの友人の教授に教えられたとか。でもまあそれもどんどん変わっていくでしょうね。

 エジンバラの街では石造りの建物の間の路地にも石畳が敷き詰めてあって、その奥にひっそりと素敵なパブがあったりします。そんな路地探索も興味深いものでした。

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