2014年12月22日
当院の感染症動向(12/15~1221)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 5例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 26例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 0例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 4例
インフルエンザA 1例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 2例
マイコプラズマ感染症 0例
・ 少し前に平川市の小学校でノロによる嘔吐下痢症の流行がありました。今度は弘前市の小学校で一気に100人ほどの子が吐いてお休みするということがあり、当院にも沢山の子が受診しました。案の定、次の日の新聞にも出ていましたが、おそらくノロだろう、他の学校で出ていないので給食による食中毒ではないだろうということでした。しかし一度に100人もの子が感染するなんてどんな事があったのでしょう。集団における今後の感染予防対策の資料としても重要だと思います。詳細が分かったらこのコーナーにアップします。
・ インフルエンザは少しずつ増えてきました。当院ではまだそれほど多くはありませんが、市内のいくつかの保育園、学校で流行が始まっています。まだその流行は他の園、学校に拡散していません。今週から冬休みに入るので、本格的な流行は年明けでしょう。
2014年12月14日
当院の感染症発生動向(12/8~12/14)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 3例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 18例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 3例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 6例
インフルエンザA 1例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 5例
マイコプラズマ感染症 0例
・ 市内の小学校で学級閉鎖となったところが出てきました。ある一クラスですが、きっと誰か一人が発症して、そこから一気に広まったのでしょう。流行の初期を捕まえるのは難しいです。そのクラス以外はまだ大きな流行はありませんが、市内あちこちでチラホラと出ているようです。当院でも1例いましたが、旅行から帰ってきてからの発症です。おそらくインフルエンザの流行地で感染したのでしょう。この後、少しずつ増えると思いますが、冬休みで一旦終息し、本格的な流行はやはり1月中旬と予想しています。
・ 溶連菌はこの後も続くでしょう。
・ アデノの流行は終息すると予想しています。
・ RSウイルスの流行はもう少し続くと思われます。
2014年12月14日
当院の感染症動向(12/1~12/7)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 9例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 12例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 2例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 5例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 6例
マイコプラズマ感染症 0例
・ RSウイルス感染症の流行がテレビのニュースに流れていました。しかしどうしてマスコミは不安をあおる様な報道の仕方ばかりするのでしょう。乳児や3歳未満の幼児ではゼイゼイと呼吸困難を起こすことが少なくありませんが、大きい子では普通の風邪と区別は付きません。
・ 溶連菌感染症は続いています。症状、診断をアデノと迷う子や両方を合併している子もいるようです。
・ ウイルス性胃腸炎は増えてきました。やはりノロが流行しているようです。
2014年12月03日
当院の感染症発生動向(11/24~11/30)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 3例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 5例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 4例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 1例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 7例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 4例
マイコプラズマ感染症 0例
・ アデノウイルス感染症の流行は下火になってきたようです。
・ RSウイルス感染症は依然流行中です。おそらくインフルエンザの流行が本格化するまで続くでしょう。
・ 溶連菌感染症はコンスタントに発生しています。
・ 水痘の流行はそろそろ収まるでしょう。
・ 嘔吐する子が多くいます。下痢がなく、嘔吐下痢症とは診断できないことも少なくありません。その原因となるウイルス性胃腸炎にはノロだけでなく、アデノ、サポ、アストロウイルスなど何種類もあります。原因ウイルスを変えながら、通年で流行します。これからの時期はノロが増えてくるでしょう。
2014年11月27日
当院の感染症発生動向(11/17~11/23)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 4例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 10例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 3例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 1例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 14例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 4例
マイコプラズマ感染症 0例
・ アデノウイルス感染症とRSウイルス感染症が流行しています。アデノは熱が続くだけで安静にしていれば大部分は大きな合併症なく軽快しますが、RSウイルスは乳児が罹ると呼吸困難を起こすので注意が必要です。
・ おたふく風邪の流行はほとんど収まったようです。次に流行する前に予防接種をお勧めします。
2014年11月20日
当院の感染症発生動向(11/10~11/16)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 3例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 2例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 1例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 1例
アデノウイルス感染症 10例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 1例
マイコプラズマ感染症 0例
・ 県のサーベランスを見ると、10月の末に青森市で4例のB型のインフルエンザが報告されていましたが、先週はまた0になっていました。人づてに弘前市でも確認されたと聞きましたが、AかBかは分かりません。インフルエンザはこれからチラホラと出てくるでしょうが、冬休みで一旦終息し、再び1月中旬から増えてくるというのが例年のパターンです。
・ アデノウイルス感染症の流行はまだ続いています。夜売れ菌感染症も少なくはありません。
・ 水痘の流行している保育園があります。
2014年11月11日
当院の感染症発生動向(11/3~11/9)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 3例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 4例
細菌性胃腸炎 1例
水痘 6例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 1例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 5例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 1例
マイコプラズマ感染症 0例
・ アデノウイルス感染症の流行はまだ続いています。
・ 水痘、RS、溶連菌感染症なども引き続き注意が必要です。
・ 青森市でインフルエンザBが出ていると報告に上がっていました。B型は昨年、大きな流行があったので、同じ遺伝子タイプのB型であればそれほど大きな流行にならないでしょう。しかし注意深く見てゆく必要があります。
2014年11月06日
当院の感染症発生動向(10/27~11/2)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 2例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 2例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 0例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 7例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 1例
マイコプラズマ感染症 0例
・ アデノウイルス感染症の流行は続いています。
・ 今週は水痘はいませんでした。ワクチンの接種率はかなり上がってきているようです。おそらくそう遠くないうちに水痘の発生はほとんどなくなるでしょう。
・ 嘔吐下痢症も少しずつ出ています。普段から経口補水液を用意しておいて下さい。
・ ゼイゼイする風邪が増えています。RSやヒトメタニューモウイルス、ライノウイルスなどでしょう。
2014年10月27日
当院の感染症発生動向(10/20~10/26)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 6例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 2例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 5例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 6例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 0例
マイコプラズマ感染症 0例
・ アデノウイルス感染症が大流行しています。これほどの流行をこれまで経験した頃がありません。おそらく診断されずにいる子もかなりいるでしょう。アデノウイルス感染症では典型的には扁桃腺が腫れて膿が付き、眼が充血しますが、今回の流行では必ずしも典型的な症状がそろうわけではありません。むしろ扁桃炎の所見は軽いものが多いようです。発熱期間はやはり3日から5日間と長いようです。アデノウイルスにも何種類もあるので、その症状にも様々なタイプがあるのでしょう。
・ 水痘、溶連菌感染症も少なくありません。
・ 熱の出る風邪も多く、外来は混できました。
2014年10月20日
当院の感染症発生動向(10/13~10/19)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 4例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 3例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 0例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 4例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 5例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 1例
マイコプラズマ感染症 0例
・ 季節外れの手足口病が流行している保育園があります。症状は軽く重症化するタイプではなさそうです。冬に流行するインフルエンザが夏に流行ることもありますから、この季節に手足口病が流行しても可笑しくありません。他の感染症も次第に季節性がなくなってきたように思います。
・ ウイルス性胃腸炎が次第に流行してきました。感染力が強く、ノロの可能性が高いでしょう。アデノウイルスによる嘔吐下痢症も出ているようです。
2014年10月14日
当院の感染症発生動向(10/6~10/12)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 2例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 2例
細菌性胃腸炎 1例
水痘 1例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 0例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 0例
マイコプラズマ感染症 0例
・ 当院の集計には出てきませんが、かなりアデノウイルス感染症が流行っているようです。熱が続き、喉が赤く、目の充血しているときはアデノウイルスを一番に疑います。アデノウイルス感染症では熱の割に元気なのが特徴です。治療薬はありません。安静にして回復を待ちましょう。登園は解熱後3日目から、朝から丸二日間解熱したのを確認し、翌日から登園できます。
2014年10月10日
当院の感染症発生動向(9/29~10/5)
当院の感染症発生動向
溶連菌感染症 3例
ロタウイルス性胃腸炎 0例
その他のウイルス性胃腸炎 2例
細菌性胃腸炎 0例
水痘 1例
おたふく風邪 0例
百日咳 0例
リンゴ病 0例
手足口病 0例
ヘルパンギーナ 0例
アデノウイルス感染症 1例
インフルエンザA 0例
インフルエンザB 0例
RSウイルス感染症 3例
マイコプラズマ感染症 0例
・ RSウイルスが流行中です。RSウイルスの流行はこれからインフルエンザワクチンが流行する1月中旬まで続くでしょう。RSウイルス感染症は3、4歳以上の幼児ではただの風邪で済みますが、年少児、乳児は発熱が続き、ゼイゼイ呼吸困難を伴うことがあります。ゼイゼイと呼吸困難を引き起こす風邪にはRSの他、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルスなどがあります。
・ 水痘がいくつかの保育園で流行しています。ワクチンが定期接種となりおそらく今後水痘が流行することはなくなってくるでしょう。